違いを究めるSB特集
ソーヴィニヨン・ブランと言えばハーブや柑橘のシャープな香りが外へ外へと溢れ出て、エッジの効いた鮮烈な香りがシュッと鼻腔を刺激する。そんな適度な刺激と清涼感が織りなす涼しげな味わいが魅力のブドウ品種です。
ただちょっと一本調子で似たような味わいばかりかも・・・、と思いがちですが実際に比べてみると意外とそんなことありません! 産地はもちろんのこと、土壌の違い、クローンの違い、酵母の違い、発酵温度の違い、熟成方法の違いなど多くの違いを生む要素が存在します。
共通点となるグリーンノートですらワインによって異なりますし、質感やふくらみ、酸の質、アフターの余韻などよく味わってみると実に多彩で、それぞれ異なるキャラクターやバランスを持っていることが分かります。
今回はそんな様々な違いに注目しながらおすすめのソーヴィニヨン・ブランをご紹介します!
こだわりの遅積み収穫が生み出す熟したアロマと爽やかさの共存
グレイワッキ ソーヴィニヨン・ブラン
<やや遅めの収穫、低温での果汁保管、ステンレスタンク発酵>
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの聖地マールボロ。この地の特徴でもある、熟しているのに爽やかなパッションフルーツを感じさせる独特の香り、その背後にしっかりと主張するハーブのニュアンス、グレープフルーツやシトラスの香りを持ちます。遅めの収穫のためソーヴィニヨン・ブランの中では香りに果実的な厚みが感じられ、清涼感がありながらも肉付きのある味わいが魅力的です。
グレイワッキ ソーヴィニヨン・ブラン
2,904円(税込)
シレックス土壌が醸し出すスモーキーで高貴なフレーヴァー
メゾン・ラポルト サンセール・ル・ロショワ・ブラン 2018
<シレックス土壌、天然酵母、低温でゆっくりと発酵>
フランス・ロワール地方の上品なたたずまいを見せる気品あるソーヴィニヨン・ブラン。柑橘の爽やかなフレーヴァーの裏に隠れるハーブの香りが奥ゆかしく、全体の質感を引き締めるシレックス土壌らしい少しスモーキーな風味と石を思わせるミネラルに高貴な雰囲気を感じます。凛とした雰囲気を楽しめるソーヴィニヨン・ブラン。
4,455円(税込)
有機栽培のブドウを優しく搾った丸みのある美味しさが魅力
ジョナタン・ディディエ・パビオ プイィ・フュメ・フロリレージュ 2017
<多彩な土壌、ビオロジック、除梗なし、天然酵母、ステンレスタンク>
同じくフランス・ロワール地方のソーヴィニヨン・ブラン。有機農法を実践した質の高いブドウを除梗せずに圧搾することで良質の果汁のみを発酵させています。ややボリュームのあるグリーンフレーヴァーと柑橘の香りをもち、全体に丸みを帯びる爽やかさが魅力的。
さらに味わいの面でも清涼感の中に旨味をしっかりとまとった優しいものになっていてほかのプイィ・フュメとは違った表情を楽しめます。
4,675円(税込)
樽が華やかなクローンの香りに厚みを与えます
ボドキン ソーヴィニヨン・ブラン ミュスケクローン
<ミュスケクローン、50%フレンチオーク熟成>
カリフォルニアの爽やかさとコクを両立したソーヴィニヨンブラン。ミュスケクローンという華やかな香りが特徴のクローンと、半分を樽熟成することによって生み出されるコクを併せ持った個性的な味わい。爽快というよりはややボリュームのあるグリーンノートと樽+ソーヴィニヨン・ブランで良く現れる白桃のニュアンスがキーポイントになっています。
3,058円(税込)
商品一覧はこちら▼