【山梨大学ワイン科学研究センター センター長・教授 鈴木 俊二様セミナー】アカデミックな視点で探求する日本ワインの特徴香～大学研究室からワイングラスまでの旅～

好評につき36名から48名に再増席いたしました！！こちらも残席にわずかになって参りましたので早めのお申込みをお待ちしております。

【セミナーに向けて】

ワインの香りは、ブドウの品質によって大きく形作られます。

『良いワインは、良いブドウから』という言葉が示すように、ブドウの栽培方法や品種選択は、最終的なワインのスタイルを決定づける重要な要素となります。特に、各品種が持つ特徴的な香り（特徴香）は、そのワインならではの個性を生み出す本質的な要素といえるでしょう。

本セミナーでは、大学研究室での科学的な解析から得られた知見をもとに、ワインの香りの源となるブドウ果実由来アロマ‘第一アロマ’について、その生成メカニズムから実際のグラスの中での表現まで、体系的に理解を深めていきます。

分子レベルでの香り成分の解析から、日本の栽培環境がもたらす特有の特性まで、アカデミックな視点でワインの香りの世界を紐解いていきましょう。



また、理論だけでなく、研究室で明らかになった発見が、グラスの中でどのように表現されているのか、共に探求する旅にご案内いたします。

ワインの香りの世界を、科学の眼差しで見つめ直すことで、新たな発見と感動が生まれることを願っております。皆様とご一緒に、日本ワインの魅力をより深く理解する機会となれば幸いです。

【概略】

植物の香りは、生存と繁殖のための巧みな戦略です。

子孫を残すため、植物は花の香りでミツバチやその他の送粉者を誘引し、同時に茎や葉からは害虫を忌避する香りを発します。

動くことができない植物は、進化の過程で香りという化学的コミュニケーション手段を発達させ、周囲の生物との複雑な相互作用を可能にしてきたのです。

ワイン造りにおいて、ブドウ果実由来の香り’第一アロマ’はワインの本質的な個性を決定づける最も重要な要素のひとつです。

特に、それぞれのブドウ品種が有する特徴香は、その品種オリジナルの個性を形づくる上で重要な要素です。「良いワインは、良いブドウから」という格言が示すように、ワインの品質の9割はブドウ自体の質に依存すると言われています。

本講演では、大学の研究室における最先端の科学的アプローチを通じて、日本ワインの特徴香の秘密に迫ります。

ブドウ果実の成熟過程を分子レベルで解析することで明らかになる香りの生成メカニズム、テロワールが香りに与える影響について、科学的知見と実際のワインテイスティングを交えながら探究します。

【セミナーでの主題】

・ブドウを含めた植物が香りを作り意味：植物の香りは周囲の生物との化学的コミュニケーション・ツールであること

・ワインの香りのうち第一アロマの重要性：ブドウ品種が有する特徴香は、品種オリジナルのワインを形づくる上で重要な要素であること

・第一アロマを化学物質として捉える意味：化学物質として第一アロマの生成メカニズムを解明することにより、環境応答などテロワールの視点で香りを深く捉えることができること

・第一アロマに関する研究成果を紹介：ブドウ栽培を科学することによって得られた知見が、ワイン造りの現場で活用されていること

≪試飲ワイン≫

・岩出甲州きいろ香オルトゥム

・穂坂マスカットベーリーAシングルヴィンヤード猪俣園

・椀子シラー

・シン・山梨大学ワイン 甲州2023

・シン・山梨大学ワイン マスカットベーリーA 2023

※いずれも山梨大学ワイン科学研究センターで仕込んだ初ヴィンテージのワインとなります。

山梨大学ワイン科学研究センター  センター長・教授  鈴木 俊二  様

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＜最終学歴＞

平成１１年  三重大学大学院生物資源学研究科博士課程修了・博士（学術）

＜略歴＞

平成１１年  カリフォルニア大学デイビス校医学部 ポストドクトラルフェロー

平成１４年  秋田県立大学生物資源科学部生物資源科学科 流動研究員

平成１５年  愛媛大学医学部生理学第一講座 助手

平成１８年  山梨大学大学院医学工学総合研究部 助教授

平成１９年  山梨大学大学院医学工学総合研究部 准教授

平成２８年  山梨大学大学院総合研究部教授

令和４年～  山梨大学ワイン科学研究センター センター長

現在に至る