新たな道を切り拓くという生産者自身の勇気と、探求心が凝縮されているかのよう。恵まれた土壌に呼応するような、豊かな果実味と深みのあるワイン。我が道を行く情熱は飲む人の心を奮い立たせるような感動があります。
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新たな道を切り拓くという生産者自身の勇気と、探求心が凝縮されているかのよう。
恵まれた土壌に呼応するような、豊かな果実味と深みのあるワイン。
我が道を行く情熱は飲む人の心を奮い立たせるような感動があります。
外観
透明感と輝きのあるルビー色。
香り
鮮やかに色づいた赤い果実のフレッシュな印象に、エルダーベリーやストロベリー、モレロチェリーやプラムの深み、ビーツの素朴なタッチが感じられます。やや還元的な火打石のニュアンスやバニラ、スパイスや湿った土を香りも深みを与えます。
味わい
開栓直後はやや還元的ですが、時間が経つとエレガントで劇的な変化を遂げ、染み入るような優しい質感へと生まれ変わります。。タンニンは柔らかく、酸は繊細。温かい感触と冷たい感触の間を行き来するような印象。非常にエレガントで表現豊かなピノ・ノワールです。
ハーモニー料理
キノコ料理:マッシュルームリゾットのクリーミーさとピノ・ノワールの柔らかなタンニンと豊かなフルーティーさがマッチします。キノコのオーブン焼きにはフレッシュなパセリを振って。シンプルな焼きシイタケの凝縮した風味は、ピノノワールと合わせると立派なごちそうに。
鶏肉料理:チキンカツレツの揚げたての香ばしさとピノ・ノワールの柔らかなタンニンと酸味がマッチします。野菜の旨味たっぷりのウスターソースも添えるとなお良し。チキンと野菜のトマト煮込みはピノ・ノワールのフルーティさを引き立てます。
設立後の数年間は生産量が少なく、地元でしか消費されていなかったツィアアイゼン夫妻のワインだが、2000年以降徐々に頭角を現し、今ではメインストリームから外れた生産者として絶大な支持を受けています。というのも、彼らは醸造学校で学んだことがなければ、他の醸造所で実習したこともない。手当たり次第好きなワインを飲み、そのワインがどのように造られているか想像し、また生産者に話を聞きにいったりもする。あとは現場で試行錯誤するのみというのが理念なのです。
「バーデン南部、ジュラ、そしてブルゴーニュの地層は連綿と繋がっており、ブルゴーニュはこのバーデンの南端から始まっているとも言える」。彼らはブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きです。しかし、ブルゴーニュを目指すのではなく、あくまで一つのお手本とし、自分のスタイルを追求します。ツィアアイゼン夫妻が拠点を置く、バーデン州の最南端、エフリンゲン・キエヒェンという村。昔からグートエーデル(シャスラ)とシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)が栽培されてきた土地へのリスペクトを込め、用いているのは主にドイツやスイスのピノ・ノワールのクローンです。
元々、家具職人として生計を立てていたハンス・ペーターは、1991年にワイナリーを立ち上げ、シュペートブルグンダーとグートエーデルを栽培し始めました。バーデン南部の石灰岩土壌は大抵三畳紀の貝殻石灰質土壌だが、ツィアアイゼンの畑はブルゴーニュと同質のジュラ紀の石灰岩土壌で、この土壌がドイツ国内で見られるのはこの場所だけです。
ツィアアイゼン夫妻のワインは、補糖や添加物を一切使用せず、純粋な造りを貫いています。VDP(厳格な基準に基づいて品質管理されたブドウを使用し、伝統的なワイン製法を守る生産者組合)に加入せず、全てのワインをラントヴァインでリリースしています。2004年に野生酵母のみを用いてワインを造ったことをきっかけに、独自の路線を歩むことを決心しました。彼らのワインは、時間の経過とともに内に秘めた偉大さが現れます。彼らは「ワインに成長の時間を与えること」の重要性をドイツに広めたパイオニアでもあるのです。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
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