テイスティング

外観

鮮やかで透明感のあるやや濃さのあるルビー色。

香り

ブラックカラントや赤いベリー、そしてチェリーの新鮮でみずみずしい香り、バラを思わせるフローラルな香り、しっとりと湿った雰囲気を持ちいかにもブルゴーニュらしい雰囲気を持ち合わせる。2日目にはより優しいフルーツや花ののニュアンスがクリアに感じられ、加えて少し動物的でエキゾチックなムスクの香りでワインがさらに一段上の芳香を放ちます。

味わい

なめらかで繊細。21年ヴィンテージの良いところを集めたようなエレガントな質感。ピノ・ノワールの上品な味わいを何層にも紡いだようなしっとりとした落ち着きのある味わいで、細く心地よい酸が舌の奥で長く伸びる。抜栓2日目にはさらにエレガントな様相に変貌します。数年の熟成を経て、より開花する複雑さが期待できます。

ハーモニー料理

肉料理：柔らかい赤身のローストビーフは、ピノ・ノワールのフルーティーな味わいと相性が良いです。ペッパーをしっかりきかせるとさらに良し。鴨肉のローストなどもおすすめです。ハーブやスパイスを使うとよりワインの風味が引き立ちます。

サーモン料理：しっかりと脂の乗ったサーモンをグリルしてピノ・ノワールの軽やかなボディと柔らかなタンニンと合わせましょう。赤い果実の風味がよく合います。

野菜料理：ピノ・ノワールの軽やかさは、さまざまな野菜料理とも相性が良いです。特にマッシュルームやキノコ、トマト、ズッキーニなどの野菜料理とよく合います。色とりどりの野菜をカマンベールと一緒にオーブンで焼いてワインを合わせれば素晴らしいごちそうになりますよ。

ワイナリー情報

2010年3月に開催されたブルゴーニュ最大の試飲会「グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ」で大きな話題となったのが、ファビアン・ジョアネのワイン造り。彼は2人の師によって導かれました。ひとりは、ペルナン・ヴェルジュレスをはじめとして、口の中でとろけるように感じるようなバランスの良いワインを造っていた名職人である父ミッシェル・ジョアネ。醸造コンサルタント主導の最新醸造技術による「お化粧」を排し、ピノ・ノワール本来の美しさをナチュラルに表現することを極意とする「ブルゴーニュ伝統の技」は、父から子へ、確実に伝承されました。

もうひとりの師は、ジャン・イヴ・ビゾ。ファビアンは2003年から2年間、彼の下で修業し、その後も今日に至るまで師弟関係を育んでいます。「ジャン・イヴは、伝統的な栽培法・醸造法を技術によって『改良』しようとするのではなく、何世代にもわたってこの地に受け継がれてきたものを、『進化』させようとしているように思います。栽培と醸造の両面において実に多くのことを教わり、僕のワイン造りにとり入れています」。新世代のヴィニュロンたちによる、「濃厚から薄旨へ」の温故知新は、ヴォーヌ・ロマネでも確実に起こっています。

最新の技術を導入しながらも、伝統的な手法も重視し、その年のブドウの特性に合わせて柔軟に対応する姿勢は随所に見られます。新しい空気式圧搾機を導入した際には、白ワインのミネラル感を損なわずにオイリーな舌触りを追求するため、旧式の圧搾機と併用するなど工夫を凝らしました。また、除葉が必須とされる一方で、暑い年にはブドウが日焼けしてしまうという課題にも直面しており、こうした経験から、新しい機械や技術が常に正しいとは限らないことを理解し、その年の気候やブドウの状態に応じて最適な対処法を見極めています。

赤ワインの醸造においては、ファビアンの理想は色は薄くてもストラクチャーがあり、余韻の長いワインです。ピジャージュ派の父に対してルモンタージュ派であり、彼のワインは常に新たなる探求心と伝統の融合を感じさせます。

注意事項

※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。

またヴィンテージは、商品名や説明に記載がない場合、商品の画像と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※商品の性質上、お客さまのご都合での返品・交換は原則としてお受けいたしかねます。