熟したブラックチェリーやブラックカラントなどの黒系果実やスパイスの香り。オリーブやハーブ、ローストしたコーヒーのニュアンスも。この年のヴィンテージらしいエレガントでクラシカルなスタイルながら、濃密で凝縮感があり、強いタンニンと明確な構造が感じられます。余韻が非常に長いのも特徴です。リッチで堂々としたスタイルの中に、畑の個性が力強く表現された仕上がりです。今後20〜25年かけて優雅に熟成することが期待できます。
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北ローヌの盟主 ギガル 〜 圧倒的な存在感を誇る名門 〜
1946年の創業からローヌ全体に影響を及ぼす名門へと成長
ギガルの創業は1946年、エティエンヌ・ギガルによって設立。彼はわずか14歳で歴史あるワイナリーヴィダル・フルーリィに入り、ワイン造りの基礎を学んだ後に独立。息子のマルセル・ギガルが1961年に後を継ぐと、ギガルは北ローヌを代表する造り手へと急成長。1980年代にはヴィダル・フルーリィを買収し、「ラ・テュルク」の畑も手に入れた。さらに1995年にはコート・ロティの歴史的ドメーヌであるシャトー・ダンピュイを取得。伝説的な「コート・ブロンド」と「コート・ブリュンヌ」の両テロワールをブレンドしたアイコニックなワインを生み出した。その後も2001年にジャン・ルイ・グリッパ、ド・ヴァルーイを吸収し、サン・ジョゼフやエルミタージュの銘醸キュヴェを手掛けるなど、ローヌ全体に影響を及ぼす名門へと成長を遂げた。
ギガルの名声を不動のものにしたのが、「ラ・ムーリーヌ」「ラ・ランドンヌ」「ラ・テュルク」の単一畑コート・ロティ、通称「ラ・ラ・ラ」シリーズ。これらは40か月もの新樽熟成を経ることでも知られ、シルキーなタンニンと濃密な果実味、オークのニュアンスが調和した究極のシラーを生み出している。この長期熟成を支えるため、ギガルは2003年から自社で樽を製造。シャトー・ダンピュイ内に樽工房を設け、年間800個ものオーク樽を自製している。さらに、コンドリューの「ラ・ドリアーヌ」、エルミタージュの「エクス・ヴォト」、サン・ジョゼフの「ヴィーニュ・ド・ロスピス」など、各アペラシオンで独自のアイコンワインを確立。伝統を守りながら、常に進化を続ける姿勢こそがギガルの真髄である。
単一畑のキュヴェに注目が集まりがちだが、ギガルはネゴシアンとしてのラインナップも非常に優れている。コート・ロティ・ブリュンヌ・エ・ブロンドは「ラ・ラ」ではないものの、ギガルの卓越した醸造技術を体現するワイン。また、コート・デュ・ローヌの赤はシラー主体、白はヴィオニエ主体とし、南ローヌのグルナッシュベースとは一線を画すスタイルを貫いている。このこだわりが、ギガルが北ローヌの造り手であることを強く印象付ける要素となっている。コストパフォーマンスに優れ、ビストロの定番ワインとしても人気を博す。品質に一切の妥協を許さないギガルは、これからも北ローヌのリーダーとして君臨し続けるだろう。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
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