スミレやバラの華やかなフローラルノートに、完熟したチェリー、ブラックベリーなどのフルーツ香り。加えてホワイトペッパーやサンダルウッド、オークスパイスのニュアンスが調和。スタイルは力強く筋肉質ながら、柔らかいタンニンが骨格を作り、果実味が豊かで艶やかな質感が特徴です。味わいにはジューシーな果実感と軽い塩味、チョーキーなタンニンが感じられ、フィニッシュは非常に長く、熟成によってさらに深みを増すポテンシャルを秘めています。
【土日祝日除く】ご指定がない場合、ご注文日から1~2営業日で発送します。
お届け日は、エリアにより出荷翌日から翌々日となります。
モレ・サン・ドニに拠点を置く名門ドメーヌ
ロベール・グロフィエはモレ・サン・ドニに拠点を置く名門ドメーヌで、シャンボール・ミュジニーの優良畑を多く所有しています。特に1級畑「レ・ザムルーズ」の最大の所有者であり、隣接する1級「オー・ドワ」や特級「ボンヌ・マール」など、珠玉の区画を抱えることで知られます。これらの畑は、世界恐慌後の1933年にロベールの父ジュールが獲得したものです。ブドウの仕立てには、収量を抑え風通しを良くする「コルドン・ド・ロワイヤ」を採用。こうした伝統と工夫が、しなやかでエレガントなワインを生み出しています。
代々受け継がれる匠の技と革新の醸造哲学
現在はロベールの息子セルジュと孫ニコラがドメーヌを率い、除梗の比率をヴィンテージごとに調整するなど、柔軟なスタイルでワイン造りを実施。低温マセレーション後に自生酵母で自然発酵させ、新樽率は控えめに。熟成にはレモンやフランソワ・フレールの樽を使用し、果実の純粋さを大切にしています。グロフィエのワインは、パストゥグランでも豊かな果実味が特徴。特級「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ」に至るまで、タンニンは滑らかで若いうちから楽しめますが、熟成を経ることでより深みのある表情を見せます。