深みのあるルビーから紫の色調です。黒系果実のカシスやプラム、オリーブ、ボイセンベリーの香り。スモークや肉のニュアンスに包まれ、ほのかな木の香りが奥行きを与えます。口に含むと力強くもなめらかな質感が広がり、凝縮した果実の密度が感じられます。タンニンは極めてきめ細かく、酸が全体を引き締め、精緻なバランスを生み出します。最後にミネラルやアニス、甘やかなタバコの香りが静かに余韻として残ります。スタイルは端正でクラシック、しっかりとした骨格を備えています。現在でも十分に楽しめますが、更なる熟成も可能な堂々たるボルドーワインです。
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時を超えて輝くボルドーの歴史的名門
【Château Latour/シャトー・ラトゥール】

1331年より続くボルドーの名声を世界に広める存在
シャトー・ラトゥールは、1855年のメドック格付けで第一級(Premier Grand Cru Classé)に選ばれた、ボルドーを代表する名門です。ポイヤック地区に位置し、起源は1331年にまで遡ります。もともとは「サン・モーベールの塔」と呼ばれ、河口を守る要塞がその名の由来です。16世紀末にはすでにワインを生産しており、18世紀初頭にセギュール家の所有となりました。この家系はラフィットやムートンも所有していたことで知られ、ラトゥールも同時に名声を高めていきました。ワインは早くからイギリスへ輸出され、ボルドーの名声を世界に広める存在となりました。

18世紀には交易が盛んになり、シャトー・ラトゥールのワインは品質・価格ともに突出した存在となりました。1714年にはすでに一般的なボルドーワインの数倍の価格で取引され、18世紀後半にはその評価が確立されました。フランス革命期には分割の危機を迎えながらも、ラトゥールはセギュール家の所有下にとどまり、1842年に非商業組織「ソシエテ・シヴィル」として再編成されました。こうした安定した管理と卓越した立地が評価され、1855年の公式格付けでラフィット、マルゴー、オー・ブリオンと並び第一級に格付けされます。その後も伝統と格式を守りながら、ボルドーの象徴としてその名を不動のものとしました。

1993年、フランソワ・ピノー氏がシャトーを買収し、ラトゥールは再びフランス資本のもとで新たな時代を迎えました。支配人に就任したフレデリック・アンジュレ氏のもと、1999年から2003年にかけて醸造設備の全面改修が行われました。発酵室や熟成庫が一新され、より精密で一貫したワイン造りが可能となりました。2012年にはプリムール販売を廃止し、自社で熟成を管理した上で飲み頃に出荷するという革新的な体制へと移行しています。この変化は、ラトゥールの品質をさらに高い水準へと押し上げるものであり、伝統を守りつつも時代を先取りする改革として高く評価されています。

伝統に革新を重ね、今なお進化を続ける存在
現在、エレーヌ・ジュナン氏を中心とするチームが、栽培責任者ドミンゴ・サンチェス氏とともに品質向上に取り組んでいます。約70名のスタッフが畑とセラーで一体となり、ブドウと自然への敬意を軸に日々研究を続けています。ラトゥールは精密さと環境意識を重視し、有機農法やトレーサビリティの導入などサステナブルな手法を積極的に採用しています。テロワールの本質を引き出すことを使命とし、精緻な醸造と徹底した選果により、唯一無二の品質を追求しています。伝統と革新の融合の中で、ラトゥールは今も進化を続け、ボルドー第一級の名にふさわしい存在であり続けています。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
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