黒ラズベリーやキルシュ、スミレ、カシス、オレンジピールの香り。そこにダークチョコレートやスターアニス、鉛筆の芯、スモーキーさが重なります。口に含むとしなやかで緻密、熟した果実味が広がり、きめ細やかなタンニンと鮮やかな酸が感じられます。ミネラル感が奥行きを与え、長い余韻へと続きます。力強さの中に透明感を湛え、精密さと深みを併せ持つ佇まいです。厳しい気候を乗り越えて生まれた、調和の取れたエレガントでクラシックな1本です。
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メルロとカベルネの等量使いから生まれる

時を超える伝説の始まり
シャトー・オー・ブリオンは、1533年にジャン・ド・ポンタックによってグラーヴ地区に創設された、ボルドーで最も古い歴史を持つワイン生産地の一つです。17世紀には、当時としては革新的に、所有者の名ではなく土地の名を冠した「オー・ブリオン」の名で知られるようになりました。その名声はイングランド王チャールズ2世をはじめとする王侯貴族にまで広がり、ワインの象徴として歴史に刻まれました。以降、フュメル家、ラリュー家、そしてアメリカの銀行家クラレンス・ディロンの手を経て進化を遂げ、現在はその曾孫ロベール・ド・リュクセンブルク公のもとで、伝統と革新を受け継ぐ名門として世界にその名を轟かせています。

1855年、ナポレオン3世の命により制定されたボルドー公式格付けにおいて、オー・ブリオンはメドック以外から唯一「第一級(Premier Grand Cru Classé)」に選ばれました。ボルドー近郊ペサックの街中に佇む特異な立地を持ち、都市と自然が共存する希少なドメーヌです。砂と小石が混ざる典型的なグラーヴ土壌は排水性に優れ、メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンをほぼ等量に育む理想的な環境を備えています。この恵まれたテロワールがもたらす果実は、熟成を重ねるほどに深みと複雑さを増し、他の追随を許さない気品ある風味を生み出します。その存在はボルドーの中でも特別であり、唯一無二の個性を宿しています。

オー・ブリオンのブドウ畑は、細かく区画分けされた砂質と砂利質の丘に広がっています。この土壌は水はけが良く、昼夜の温度差を活かすことで、果実に力強さとしなやかさを与えます。畑では持続可能な農法が重視され、馬による耕作や自然な堆肥の利用など、伝統と環境への配慮を両立しています。醸造所は最先端技術を導入しながらも、テロワールの個性を損なわないよう丁寧な手作業が貫かれています。ステンレスタンクと木製樽の併用による発酵、長期熟成を経て完成するワインは、長い歴史の中で磨かれてきた調和の象徴です。

現代のシャトー・オー・ブリオンは、クラレンス・ディロン家の4世代目にあたるロベール・ド・リュクセンブルク公が率いています。シャトーは環境に配慮した改修を経て、フランス的な美と洗練を体現する場へと生まれ変わりました。ワインは年を経るごとに新たな表情を見せ、卓越した熟成能力を持つことで知られています。赤ワインは深い構造と優雅な気品を、白ワインは繊細で凛とした美しさを湛えています。過去から未来へと続くオー・ブリオンの物語は、単なるワインの枠を超え、芸術としての存在を確立しています。
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