テネリフェ島南西部、イコデン・ダウテ・イソラ地域内の、
サンティアゴ・デル・テイデ村付近の畑。標高1000mを超
え、夏の間もほとんど雨の降らない地域で、リスタン・ブラ
ンコの古樹がゴブレ仕立てで残っている。山の中の畑とは言
え、海からの距離は5㎞程度で、味わいにもヨード香など海
の要素を強く感じる。
品種:リスタン・ブランコ
植樹:1910~1930年
位置:1000m以上の標高の、複数の
畑から
土壌:様々な火山性土壌
セメントタンクで発酵
セメントタンクとバリックで8か月間
熟成
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“エンヴィナーテ”はロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トレンテ、ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネスの4人組からなるワインメーカー・グループです。アリカンテの大学で醸造学を学んでいた4人が意気投合し、2005年に結成されました。大学卒業後、ワインインの販売は2008年から)。彼らは、リベイラ・サクラやカナリア諸島といった、主に大西洋気候から影響を受けた地域で、個性的な畑に焦点を当ててワイン造りをしています。 エンヴィナーテの志は、スペインに古くから伝わるブドウ栽培文化を背景とした、その土地固有の味わいを感じさせるワインを造ることです。「どんなところでも、良いワインはできるんだ。ましてやスペイン各地に残っている、すごい畑を見てくれ」という熱意にあふれています。4人それぞれに担当地域があり、畑と醸造所は同じ地域内にありますが、基本的なアイデアは、4人でワインを造るということです。密に連絡を取り合い、毎シーズン4人が時期を変えて各生産地に集まり、栽培・醸造の方針を決めています。 常春のカナリア諸島は7つの島からなる。ロベルトの生まれたテネリフェ島は、スペイン領内最高峰の、標高3718mのテイデ山を有する火山島で、地域ごとにブドウ畑の風景も大きく変わる。温暖湿潤な北側のタガナン村のブドウ畑は鬱蒼としており、急斜面の不規則なテラスにブドウ樹が這うように茂る。オロターヴァ地域では、三つ編み仕立てとでもいうべき、10m以上にもなる、枝の絡み合ったコルドン・トレンサーダ(三つ編みの意)で仕立てる。さらに、標高1000mのテイデ山の麓では、極度の乾燥にも適応しやすいとされ、ゴブレ状に仕立てられる。それぞれのエリアの迫力のある畑の様子に加え、エンビナーテ5人の無理のない醸造により、風景そのものを封じ込めたようなワインへと変化します。