中程度の重さで、しなやかさと奥深さを兼ね備えた味わいです。口当たりは非常に細かく滑らかなタンニンが支配し、心地よい密度が感じられます。余韻は適度に長く、やや素朴でミネラル感も感じられるフィニッシュが印象的です。冷涼ヴィンテージに特有の美しいバランスと果実味の豊かさが特徴です。
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「ヴォーヌ・ロマネ」名家の伝統を受け継ぐ1830年から続く老舗
ドメーヌ・ミシェル・グロは、コート・ド・ニュイの心臓部ヴォーヌ・ロマネ村に所在し、その起源は1830年、グロ家の一人がこの村に定住してドメーヌを構えたことに遡ります。
後継者たちは代々ブドウ畑の入手に勤め、現在の栽培面積は23ヘクタールに達します。
中でも貴重なのはヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ《クロ・デ・レア》で、1860年にグロ家がこの畑を購入して以来、今日までずっと単独所有(モノポール)でワイン造りを続けています。
現在はピエール・グロがこの歴史あるヴィニュロンの家系の7代目当主となり、父ミシェルとともに先代たちから受け継いだ家業を発展させています。
情熱と厳しさをあわせ持つピエールは、ブドウ栽培から醸造、熟成、瓶詰めに至るまで、全ての段階を管理し、不断の注意をそそいでいます。
拘りを持ってワイン造りの粋に臨めば、その素晴らしさと未知への情熱を分かち合うことができる…。それがわたしたちの世業なのです。
ミシェル・グロ
1956年生まれ
1975年、ミシェル・グロはボーヌ市のぶどう栽培醸造学校を卒業し、父ジャンと共に家業のドメーヌで働き始めました。
そして1978年には、それまで通り父ジャンの片腕となって働きながら、一方で自分自身のドメーヌ(ドメーヌ・ミシェル・グロ)を設立しました。父方の2ヘクタールのブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイからワインを醸造し、彼自身の名義でワインを販売し始めたのです。つまり1979年がミシェルにとっての最初のヴィンテージになります。
年月とともにミシェルは自分のドメーヌを拡大していきました。
フィロキセラ禍の打撃のあと放置されていたオート・コートの丘に新たに苗木を植えつけたり、1990年にはヴォーヌ・ロマネ《オー・レア》を、1993年と1996年にはシャンボール・ミュジニーのいくつかの区画を、そして1995年にはモレ・サン・ドニ《アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジィ》の区画を購入したりしました。
1995年、ジャン・グロが引退し、子供たちにドメーヌを分け与えました。
父と共にドメーヌ・ジャン・グロの経営にずっと携わってきたミシェルは、次の畑を譲り受けました。
ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ《クロ・デ・レア》モノポール、ニュイ・サン・ジョルジュの二区画、ヴォーヌ・ロマネの一区画、そしてブルゴーニュの一区画です。
1997年、地主のエカール家はミシェルにヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュにある3.5ヘクタールの畑を委託しました。続いて2008年に2.5ヘクタールのオート・コート・ド・ニュイの畑も委ねました。
ドメーヌ・ミシェル・グロは今日、総じて23ヘクタールの畑からワインを生産しています。
テイスティング
外観
やや深いルビー色。
香り
赤スグリやチェリーのような赤系果実の香りが層を成し、湿った森の土壌やオークのニュアンスが加わります。
味わい
中程度の重さで、しなやかさと奥深さを兼ね備えた味わいです。口当たりは非常に細かく滑らかなタンニンが支配し、心地よい密度が感じられます。
ハーモニー料理
プライムリブのロースト
ジューシーで肉の旨味が濃厚なプライムリブは、ワインの果実味とタンニンが肉の旨味を引き立て、ワインの複雑な風味との相性が抜群です。
子羊の煮込み
煮込んだ柔らかい子羊の肉は、ワインの繊細な果実味と調和し、ミネラル感のある余韻とよく合います。ローズマリーやタイムなどのハーブを加えると、ワインの土壌由来の香りと響き合います。
ブラウンソースのジビエ料理
野趣のある味わいを楽しめるジビエ肉(鹿やイノシシなど)をブラウンソースで煮込んだ料理は、このワインの素朴な仕上がりと複雑さをより一層引き立てます。
注意事項
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
またヴィンテージは、商品名や説明に記載がない場合、商品の画像と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※商品の性質上、お客さまのご都合での返品・交換は原則としてお受けいたしかねます。