大いなる可能性を秘める注目の産地・南アフリカワイン5本セット

品種の個性×南アのパワー

近年、躍進的に発展しているワイン産地「南アフリカ」。高品質なワインが生み出される産地としてワイン評論家やマスター・オブ・ワインも注目する産地です。

今回のセットは、南アフリカワインの産地の中でも人気のステレンボシュのワインをご用意いたしました。ステレンボシュは、アフリカ西岸を北上するベンゲラ海流の影響で緯度のわりには冷涼な西ケープ州の地区のひとつ。17世紀より続くワイン造りの伝統を持ち、南アフリカ最大のブドウ栽培面積を誇っています。高級品種の栽培に適した恵まれた環境を持つため、多くのワイン生産者がこの地に魅了されて集まってきており、現在では、新旧合わせて200以上のワイナリーが存在する一大ワイン産地へと発展しています。

個人的な見解ですが、南アフリカのワインは品種の特徴を殺さずに仕上げるものが多く、そこが魅力の一つだと思います。本セットの4本は、そのなかでも洗練されていて、品種の良さを見事に表現し、素晴らしい出来のもののみをセレクトしました。南アフリカのみなぎる力とポテンシャルの高い品種の個性が見事に掛け合わさった4本をぜひお楽しみください。この価格帯でこれだけの味わいはなかなかないと思います。

濃いダークチェリーレッドの外観でエッジは広く赤紫色。カシスやブラックベリーの黒系果実の香りに、少し固めのクランベリーのチャーミングさ、スーボワ(下草)、杉、ミント、ナツメグ、バニラ、土のニュアンスが感じられ、カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴が綺麗にそれでいて上質に表現されています。口に含んでもカベルネらしい立体感のある構造とスパイシーさを持ち、骨格と肉付きのバランスが素晴らしい。きっちりとカベルネ・ソーヴィニヨンを感じることのできるワインです。

中心は濃い赤紫の色調。エッジは広めで赤茶の色合い。カシス、ブラックベリー、黒コショウ、鉄分、干し肉、カブトムシ、ミント、バニラ、スモークの香りがありシラーの典型。口に入れると非常にスパイシーで、しなやか。質感も軽やかで、きつさのない滑らかさを持っっている。酸、タンニンは中程度。

やや明るめのダークチェリーレッドの色調。クランベリーやチェリーの赤系果実の香りに黒系の果実が混ざり合う。同時にミント、ペッパー、鷹の爪、バニラ、ナツメグ、スモークなどスパイシーで繊細、複雑な香りが印象的。口に含むとその滑らかな質感に驚かされる。きめが細かく、シルキーで非常に心地よい舌触り。フランらしいスパイス感と、しっかりと熟した果実味が非常に心地よく融合して、繊細でいて豊かな味わいを表現している。酸とタンニンも上質で適度。

綺麗なイエローの色調で、粘性は強い。洋ナシ、白桃、アプリコット、カリン等の完熟感のある香りに中に、グレープフルーツのような爽やかな柑橘の香り、バニラ、スモークの香り。口に含むと熟した果実の雰囲気と、立体的に立ち上がる骨格があり、高級感を感じさせる。質感はクリーミーでいながら、適度に酸も感じられ、非常に上質なシャルドネに仕上がっている。

やや緑の入ったイエローの色調で、粘性もしっかり。洋ナシや熟した、カリン、小ぶりのメロンなどの濃厚な果実の香りと、蜜やバニラなどの甘やかな香り、黄色い花を思わせるフローラルさと、スモーク、ややオイルのようなニュアンスも感じられる。口に含むと完熟した力のある果実感がしっかりと詰まっていて、コクがありながらもアフターには長い酸が残る。