カモミール、レモンの果皮、洋ナシの香り。口当たりは極めてドライでボディも感じる。洋ナシ、白コショウ、砕いた石、長い余韻。グラスまたはデキャンターで開かせてあげるとより楽しめます。
「EB」ラベルはマック・フォーブスの実験的に造られたワイン。名付けも独特ですが、もはや82種類目ともなるとネタ切れだそうです。
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ヤラ・ヴァレーで生まれ育ったマック・フォーブス
今でこそオーストラリアで押さえるべき産地となったヤラ・ヴァレー。ウーリ・ヤロック、ウェスバーン、ホドルス・クリークといった独自のテロワールを持つ地区が、世界で徐々に知られるようになったのは、マックの功績です。マックはオーストラリアのテロワールを語る声を、小さなささやきから世界へ響くコーラスへと高めていきました。
最初からワイン造りを目指してはいなかった
ヤラ・ヴァレーで育ったものの、マックが最初にワインを経験したのは南フランスでした。多くのオーストラリアの若者たちと同様、故郷を離れ冒険を求めて海外へと翼を広げようと1993年ヨーロッパへ旅立ちます。旅の資金が底をついたマックは南フランスのワイナリーで働きます。それがマックにとっての初めてのワイナリーでの仕事でしたが、ワイナリーでの仕事は体力的に非常にきつく、その時はマックは特にワイン造りに没頭するということはなかったそうです。オーストラリアに帰国後、マックは両親の勧めで醸造学の学位を取得しました。そこからがマックのワインでのキャリアでのスタートでした。その学位をもってマックは自分の興味を引く仕事にはどんどん取組み、イギリスでのワイン造り、オーストリアでのコンサルタント業、そしてヤラ・ヴァレーの著名なワイナリー、マウント・メアリーでも働きました。知識のピースを一つ一つ集め、マックは自身のワインへの哲学を作り上げていきます。
「オーストラリアにはテロワールがない」土地の個性を探し始める
2004年、オーストラリア・ワインは、ワイン評論家の影響によりリッチでフル・ボディのオーストラリア・ワインがアメリカなどの市場で高い評価を受けていました。ですが、ヨーロッパを旅行中マックが言われたのは「オーストラリア・ワインは特徴がなくつまらない、テロワールがない」ということ。その当時、オーストラリアの生産者でテロワールについて詳しく語る生産者はほとんどおらず、テロワールの概念を深く掘り下げて探究する生産者はさらに数が少なかったと思われます。ヤラ・ヴァレーに戻った当時のマックも、ヤラ・ヴァレーで自分が作りたい、フレッシュで個性のあるワインができるかは懐疑的でした。
まだまだ探求すべき場所
そしてマックはヤラ・ヴァレーの気候が変化していることに気づきます。かつて冷涼でピノ・ノワールやシャルドネに理想的だった地域がだんだんと温暖になり、結果最終的にできるワインは以前に比べるとエレガントで複雑味に欠けてきていたのです。このことをマイナスにとらえるのではなく、マックはさらに冷涼な地域を探求し始めます。また、マック・フォーブスEB(Experimental Batches 実験的なバッチの意味)というラベルで、異なる品種、地区、醸造テクニックなどを試みたワインをリリースし、ヤラ・ヴァレーを革新的な方法で探究し続けています。
マックはブドウの畝と畝、畑と畑といった、ヤラ・ヴァレー、そしてオーストラリアのテロワールを語らせてくれるニュアンスへこだわりを持っています。土地の個性をワインに反映させる、「正直な」ワインを追求します。
※インポーター資料より抜粋