スミレや小さな赤い果実の繊細なニュアンス。ドライでソフトな口当たり、タンニンは控えめながらしっかりと存在感があります。チェリーやプラムなどの赤い果実の力強い風味が前面に出ており、ジューシーでフレッシュな飲み心地。スパイスやほのかな甘草のニュアンスがアクセントを加え、親しみやすいながらも奥深い味わい。イタリアンだけでなく、魚やお肉の味噌漬けや煮込み料理などにも是非。
【土日祝日除く】ご指定がない場合、ご注文日から1~2営業日で発送します。
お届け日は、エリアにより出荷翌日から翌々日となります。
ネッビオーロ同様に熱量を込めて栽培されるドルチェットとバルベーラ。「目指すのは、表情豊かで、ジューシーで、すぐに楽しめるようなワイン。だから、温暖なヴィンテージだからと言って、凝縮なワインだとは決めつけられない」そう話すエリオ・アルターレの娘シルヴィア女史。実際に2023年は非常に乾燥していて暑いため、すべてのワインの生産が減った年。
これまで直面した中で最も困難で、不均一で予測不可能だったそう。そんな年こそ、ひたすら畑で葡萄と向き合うのみ。畑では病気と戦い、収穫時は酸度やバランスを保つために収穫日を的確に見極め、最高の果実でワインを造るため選果は畑で行います。そうした献身的で卓越したチーム作業によって、ワインは不動の美味しさは成り立っているんです。簡単ではないことですが、ネッビオーロ以外の葡萄にもそれほどの愛情を注いでいるんです。
◀シルヴィア・アルターレ女史 神経質で丁寧な仕事、更に抜群の試飲センスでエリオ・アルターレを引っ張るのが彼女!エリオの血を引いていますね。
廃れていたランゲ復興の立役者
バローロの革命児「エリオ・アルターレ」
廃れていたランゲを復興させたバローロの革命児
当時は誰も導入していなかったグリーンハーヴェストや摘芯を導入したのがエリオでした。収量を一般的な造り手の半分以下まで落とすことで葡萄の質を高めていきます。葡萄を切り落とす行為は当時の他の造り手には受入れ難いものでした。さらに反対する父親の前で大樽をチェンソーで切り刻み、バリックを導入しました。エリオは清潔でなかった大樽を捨てたことが原因で父親とは死ぬまで仲直りできなかった。
農民としてのワイン造り
エリオの名刺には VITICOLTORE(農民)と記されています。1979年より除草剤や殺虫剤、化学肥料は使っていません。摘芯もカッターではなくハサミで。手で切ることで切り口が広がらず、病気の原因を最小化できるのです。発酵をスムーズに始める為に早めに収穫した葡萄の果皮に付着した自然酵母を培養し、各キュヴェの 発酵のスターターに使用している。酸化防止剤もビオロジックの規定より圧倒的に少量です。
4日間の超短期間マセラシオン
バローロの名門生産者「カヴァロット」の 30 日に対して彼等は4日間。強い抽出ではなく、果帽を常に浸けておくようにし、質の高いタンニンだけを取り出します。4日のマセラシオンでもアルコール発酵がスムーズに進めばアルコールが媒介となってアントシアニン等も早く安定する、とのことです。
各ワインについて
■アルボリーナ
標高 300m のすり鉢状。砂比率が高い「ラ・モッラ」 らしい畑。「アルボリーナ」の一番良い区画にはバルベーラが植えられている。これが「ラリージ」。
■チェレッタ・ヴィーニャ・ブリッコ
「セッラルンガ」のプルミエ・クリュとでも言うべき畑。 標高 390m。鉄やマンガンが多く骨格のしっかりしたワインだが、エリオらしいしなやかさがある。
■カンヌビ
『2010 年にカンヌビを取得。カンヌビ・カンヌビと言 われる中央部で最も良い区画』
実験的に機械除梗ではなく、人間の手作業で1粒1 粒除梗した「ウノペルウノ」が造られている。 機械では葡萄を痛めることや腐敗果が混入すること もあるが1粒も見逃さず、完璧な葡萄を使用すると いう日本人的発想から造られた。『ウノペルウノはテスの考案。腐敗果は1粒も混入しないが、機械と違い手作業は時間がかかるので酸化との戦いになる』
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
またヴィンテージは、商品名や説明に記載がない場合、商品の画像と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※商品の性質上、お客さまのご都合での返品・交換は原則としてお受けいたしかねます。