赤い果実やスミレのニュアンス。熟成を経ると火打石や土壌由来のスモーキーなニュアンスが加わります。柔らかく滑らかな口当たりと優雅な酸が調和し、ブラックベリーやブラックチェリーの果実味が層を成しています。最後に洗練されたスパイスとオーク由来の余韻が残ります。15年程度は容易に熟成が可能です。
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サヴィニー・レ・ボーヌの新世代ドメーヌ
繊細な味わいの自然派「ルイ・シェニュ」
5代目のキャロリーヌとジュリエッタ姉妹がドメーヌを継承
ルイ・シェニュは1914年に初代ルイ・シェニュがサヴィニー・レ・ボーヌに畑を購入したことから始まりました。以後、代々畑を買い足し、現在では約10ヘクタールを所有しています。2000年には5代目となるキャロリーヌとジュリエッタの姉妹がドメーヌを引き継ぎ、全ての葡萄を瓶詰めする新たなスタイルを確立しました。彼女たちの父親である現役のルイ・シェニュも畑仕事に関わり続けています。ドメーヌのエチケットデザインは、友人の協力を得て彼女たちが手掛けたもので、当初は伝統を重んじる声もあり反対されましたが、現在ではルイ・シェニュの象徴として親しまれています。
完全な循環型有機栽培への取り組み
ルイ・シェニュの畑はサヴィニー・レ・ボーヌを中心に5区画あり、樹齢30〜90年の樹が植えられています。2006年から本格的に畑改良を開始し、現在はリュット・レゾネから一部ビオディナミも採用するなど、持続可能な栽培に取り組んでいます。除草剤や化学薬品を一切使用せず、硫黄や銅の使用も最小限に抑えています。完全な循環型有機栽培を目指しながら、ゆっくりと畑の改善を続けており、その結果、果実の熟度や酸の質が向上し、サヴィニーならではの繊細で表現力豊かなブドウが得られるようになりました。
サヴィニーの繊細さを最大限引き出すスタイル
キャロリーヌの醸造スタイルは、サヴィニーの繊細さを最大限引き出すことに重点を置いています。収穫後、100%除梗し、発酵前に低温で2日間コールドマセラシオンを行うことで、果実のピュアな香りと繊細な味わいを維持しています。発酵は野生酵母を使用し、ステンレスタンクとファイバー樹脂発酵槽を併用。その後、澱を動かさずに18ヶ月以上バリックで熟成します。フィルターは一切使用せず、透明感と伸びのある仕上がりを追求。軽やかでフレッシュな苺やラズベリーの香りに加え、熟成に伴うブラックカラントやリコリスの複雑な香りが広がるワインを生み出しています。