美しく強烈なほどに香り豊か。真っ赤なチェリーやプラム、甘いダークブラックベリーやカシスの深く濃く熟した果実。ローズマリーや杉の豊かな風味が、タバコやスパイスの甘さにアクセント。香りの印象は味わいにいたるまでスムースに流れ、シルキーな口当たりにうっとりするでしょう。洗練されたタンニンと新鮮なミネラルのバランスが素晴らしく、プラムの皮やココアパウダーを思わせる温かみあるフィニッシュです。
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ソノマ最高のワインを目指して、1996年にケリー・マーフィーとマイケル・ヴァーランダーが共同で立ち上げたワイナリーがデュモルです。ソノマのロシアンリバーヴァレーを中心に、ソノマでも最高の畑のみのブドウを使って作り出すワインは、ロバートパーカーは「カリフォルニアで最もお気に入りワインのひとつ」とハイスコアとともに絶賛し、殆どのワインに高得点を与え、“One of my favorite wineries”(私の愛するワイナリーの一つ)と評しています。それゆえに既にアメリカでも入手困難なワインの一つの「カルトワイン」と評価されており、特にシングルヴィンヤードシリーズは、メーリングリストのメンバーになるのすら困難なワインです。
「神の手を持つ」と評される醸造家のアンディ・スミスの参画によって飛躍的に名声を高め、カベルネ、ピノ、シャルドネ、シラーの計4品種にわたってパーカー95点以上を獲得するというまさに「神の手を持つ男」として広くその名を轟かせています。その評価をもたらすのは、アンディの哲学「可能な限り、実直で正確であること」。ブドウ畑の特徴を最大限引き出すアプローチです。
ロバート・パーカーに「スーパースター・ワインメーカー」と認められ、2005年には「WineMakers of the Year」に選出されました。国際的な名声を得ているヘレン・ターリーやマーク・オーベール、ミシェル・ロランそしてポール・ホブスなどの有名ワインメーカー同様に世界で最も影響力をもつワインメーカーと肩を並べたのです。
デュモルではロシアンリバーヴァレーやカーネロスの最高級の農園でで造られるブドウを使用してきましたが、2003~2004年にかけて自社畑を拡大していきます。自社畑はバイオダイナミック農法で栽培され、ブドウの木は1エーカーあたり3430本という密植。すべて手作業で丁寧にブドウ作りが行われています。自社畑産のワインは2007年が初ヴィンテージですが2010年ヴィンテージでシャルドネがパーカーポイント98点を獲得、12年ヴィンテージではピノノワールが97点を獲得、その後も安定的に高得点を連発しています。ハインツ・ランチ、ハイド・ヴィンヤード、リッチー・ヴィンヤード、ダットン・モレリなどほかのワインメーカーが喉から手が出るほど欲しいとする畑ばかり。デュモルの描くスケールの大きさと確固たる品質への自信、ソノマ最高のワイナリーたる矜持が伝わってくるようです。